ムハンマド

ムハンマドはアッラーのしもべであり使徒です

唯一にして全能なるアッラーは、人類を正しく導くために、

その中から何人かの人間を選び、啓示を下されました。

それらの預言者たちはアッラーからの啓示を受け、

使徒たちはそれを人々に伝える役割を果たしました。

イブラーヒーム(アブラハム)やムーサー(モーセ)、イーサー(イエス)も

アッラーの預言者たちであり、使徒たちです。

その最後の預言者がムハンマド(彼の上に平安あれ)です。

彼の前には多くの預言者がいましたが、彼の後に預言者は誰もいません。

アッラーからの啓示と宗教は、彼において完成したのです。

預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)に下された聖クルアーンは、最後の啓典です。

聖クルアーンに先立つ全ての啓典は内容を書き換えられたり、

あるいは失われたり、忘れられてしまっていますが、

聖クルアーンは下された啓示が一切改編されることなく完全であり、

ムスリム(アッラーに従う者)の従うべき規範とみなされています。

預言者や使徒は人間ですから、アッラーのしもべに過ぎず、宗教的崇拝の対象にはなりません。

しかし預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)は、

私たち人間がこの世でどのように生きるべきかを、ご自身の言葉と行いによって示されました。

ですからムスリムは、預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)の

言行に倣った生活を送ることが勧められています。

この言行録をまとめたものがハディース集です。